UR都市機構が主催する「まちとくらしのトライアルプロジェクト」の一環。
かつての団地が風呂や電話などを共有する中でコミュニティを育んだように、「環境」を共有することで団地の未来像を描くことを目指しています。団地特有の整理された配置計画を手掛かりに、植物と光環境の関係を、一目でわかる植木鉢の色によって提示する計画です。
植物に本来の生息域に応じた適切な照度があります。本展示では数値では分かりづらい適正照度を植木鉢の色により示すことで、直感的にご理解いただける仕組みとしました。ミュージアム広場の解析結果と合わせて、それぞれの植物に適した環境にて展示を行います。
各植木鉢にはQRコードが添付されており、実物を見て気に入った植物の情報を携帯端末で気軽に取得できます。植物の名称や生育の難易度、注意点等をまとめました。
参考例として赤羽台団地の住戸の光解析結果をパネル展示しています。ご自宅の方位や環境と見比べて、置きたいエリアに近しい色を頼りに、育てたい植物をお選び頂けます。
巧みな配置計画によって全ての住戸が南東/南西向きに計画されています。光環境的にも南東と南西はほぼ同等のため、住戸ごとの環境差の少ない計画です。
各エリアの光環境解析に応じたおすすめのグループを選定しました。基本的には植物は光を好むので、より明るい方で移動することは問題ありません。(例:紫グループの植物を黄緑のエリアに移動 等)
少し間口の広い2LDK住戸についてもおすすめのエリアは同様です。
[左]南東向き住戸は特にバルコニーの日射が厳しいので葉焼けしない植物が望ましいです。[右]北向きのバルコニーは日射も落ち着くので室内同様の植物を選ぶことができます。
次年度以降の取組のため、アンケートを実施しています。ご協力頂いた方には光環境ごとにおすすめの植物を記載したリストをプレゼント!頂いたご意見を元にUR様と協議の上、今後のサービス内容を検討しますので、ぜひご協力をお願い致します。
東京都北区赤羽台1丁目4-50 URまちとくらしのミュージアム前 ワークショップひろばミュージアム内にも展示があるため、ぜひミュージアムの開館時間(10:00-17:00/水日休み)にお越しください。